| 肥満細胞腫 肥満細胞 腫との闘い 肥満細胞腫 闘病日記 |
| 愛犬「大将」の肥満細胞腫闘病日誌 |
| 【現在の状況】 |
手術前に「生存率50%」と言われていた大手術どこで受けさせるべきか・・・ または、そんな危険な手術を止め、このまま投薬による治療を続けるべきか・・・ また、もし手術が無事に成功したとしても、手術を受けさせた事によって 心臓病が悪化し、癌ではなく心臓病が進み亡くなる可能性も否定はできない。 しかし私達夫婦は十分に話し合い、否定的な意見もあると思いますが 手術を受けさせることを決断しました。 今でもこの答えには【正解】などないと思っています。 腫瘍の個所がお腹の中央に近い部分にある事で十分なマージンを取り 手術を受けさせられること。 今のところ、多臓器に転移している兆候が見られないこと。 そして「完治して欲しいと」願う私達の思い。 そんな事が手術を受けさせる決め手となりました。 手術を受けさせることを決めてからは、どこの病院で手術を受けさせるべきかで、 またまた壁にぶつかりました。 @東洋最大の動物病院と云われるT大学病院で手術を受けさせるべきか。 A腫瘍摘出に関しては日本一とも云われる川崎に有るM病院で受けさせるべきか。 B生まれてからずっと通っている近所の病院で受けさせるべきか。 皆様ならどちらの病院を選択されますでしょうか? 私は色々と迷った結果、近所の病院で受けさせることにしました。 その理由は、やはり生まれてからずっと見て頂いてきた先生だからわかる 数値や常識では考えられない「未知の力」に賭けてみたのです。 最新の技術や優れた獣医師を探せというなら、もちろん@ないしAを 選択したのかも知れません。 しかし、私は今まで大将やヤヤ(母犬)を見続けてきてくれた先生の 『心と云う技術に』全てを賭けることに決めたのです。 普段私は霊能力等は一切信じない無宗教家です。 しかしこの時ばかりは、この子を可愛がっていた今は亡き私の母親に、 そしていつもは信じていない神様に 「自らの命と引き換えにしてでも良いからこの子の命を救って欲しい」と 本気でお願いしました。 色々な先生から意見を頂、掛かりつけの先生には専門の麻酔医師と 心臓のスペシャリストの獣医師を探して頂き、完璧なチームを作り 手術に挑んで欲しいと要望を申し出ました。 そんな勝手な要望も快く了承して頂き、お知り合いの先生方に 声をかけていただき、その先生方の診療が終わる夜の9時から 手術が開始されることになりました。 手術開始から私達夫婦は病院の待合室で手術が終わるのを待たせて頂、 2時間を越える大手術を無事に終えた我が子を見たとき、溢れる涙を抑える事など 到底出来ず、自然と零れ落ちる涙を拭くことしか出来ませんでした。 「術中に亡くなる事も覚悟しておいてください」と言われていた大手術。 麻酔から徐々に覚めてくる我が仔を見たときは、 ただただ夫婦して涙が止まりませんでした。 寂しかったのか、不安だったのか、痛いのか・・・ 普段では絶対に泣かない様な寂しい声で「クゥ〜ン、クゥ〜ン」と 泣き続ける我が子を見て、「不安だったよね」「痛かったよね」「良く頑張ったね」・・・ そんな言葉を永遠とかけ続けていました。 夜も遅かったので、その日は執刀をして下さった松本先生にお礼をし、 ヘルプに来てくださった他の2人の獣医師にもお礼をし、ほっとした 思いで家路へと向かいました。 次の日の夕方、休日にもかかわらず、待っている事が出来ず 病院に連絡を入れ、お見舞いに向かいました。 集中治療室で酸素室に入れられ、点滴をほどかされている大将に 声をかけると、痛い体をおこし、私達に甘えてきてくれました。 「こんな私達でもこの子にとってはたった一人の信頼できる家族なんだ」 と改めて気づかされました。 私達は1週間は入院するのだろうと思い込んでいたのですが、 先生から意外な言葉を聞かされました。 「なんなら、この点滴が終わったら連れてかえりますか?」と 云われビックリしました。 あんなに大きくお腹を切ったのに、翌日退院だなんて大丈夫なのかと 不安に思いましたが、幸いにも週末だったことと、家にいても私達自身も 落ち着かないし、きっとこの子も我が家の方が安心できると判断し 連れて帰ることにしました。
点滴が終わる時間を見計り、夜もう一度病院に出向き、 先生から諸注意と薬を頂、連れて帰ってきました。 ところが私達の予想に反し、大将はぐっすりと寝るどころか、 座ることすら出来なかったのです。 多分、麻酔が切れ、相当痛かったのでしょう。 布団に寝かせてみたり、枕で囲ってみたりしましたが、 やはり寝るどころか、座ることすら出来ませんでした。
そんな姿を見ていられず、失礼かと思いましが、 「何かあったら直ぐに電話してください」と云われた言葉に甘え、 夜中の2時を回ったところでしたが、先生に電話をかけることにしました。 幸いにも、先生も大将に何かあったらと思っていてくれたらしく、 枕元に携帯電話を置いていてくれ、直ぐに出てくれ状況を説明したところ、 「痛み止めを出すから」と云って頂けたので 直ぐに私が痛み止めを貰いに病院へと向かいました。 その後痛み止めを与えてみましたが、やはり効果は薄く、 その日は1日中家族3人で朝まで一睡も出来ませんでした。 そのような日が2日間続き、私達は3時間おきに、大将の看病を 代わりがわりおこない続けました。 それから一週間が経ち、ようやく散歩が出来るまでに回復し、 大将も元気になろうと一生懸命頑張ってくれました。
あれから4ヶ月・・・ 6月に無事に15歳の誕生日を迎える事ができ、 今では食欲もモリモリで散歩も1日3回は行けるようになりました。 昔みたいに走ったり、はしゃいだりは出来ませんが、 ただこうして元気で傍に居てくれ、寝顔だけ見せて くれればもう私達夫婦は他に何も望みません。 なぜなら、それが私達夫婦にとって一番幸せなことなんだと気がついているからです。 |